「本を読ませなきゃ」はやめていい!|スキマ時間で本のちょい足しから始めよう

前回の記事で、子どもの「読む力」について書きました。

が!聞こえてきます。過去の私の声が。
「そもそも、自分が読書する時間も子どもに読ませる時間もないんだって!!」

本当にね。現代は忙しすぎますよね。私も二児の母をやりながらのフルタイム勤務です。
正直、一時期本から離れていた時期もありました。(司書先生として恥ずかしながら💦)

でも、今は、私も中学男子も小学女子も1日1回は本を手に取っています。

では、何をしたのか?
今回は、おうちでできる本となかよしになる方法をご紹介します📕✨

目次

「読まなきゃ・読ませなきゃ」はプレッシャーになるだけ

読書がプレッシャーになっていませんか?

この記事を読んでくれているあなたは、本の価値を知っている、〝スーパー本好きさん〟です。
もうそれだけで、司書先生としては最高に嬉しい!

「そんなことない。だって毎日読書してないし。」
「雑誌しか読んでないんだから、本好きではないよ。」

ノンノンノン!!ですよ。
だって、読書はそもそもしなくてもいいものなのです。

そこに価値を見出しているということは、それだけで本(漫画も雑誌も本!)好きさん。
ありがたや〜🙏おかげで司書先生という仕事が成り立っていると言っても過言ではありません。

でも、この気持ち、よくわかります。私もそうだったから…。

本は毎日読まなきゃ。=子どもにも読ませなきゃ!
ちゃんとした(?)本を読まなきゃ=漫画や雑誌じゃなくて活字本を読ませなきゃ!

これでは、親子ともどもプレッシャーにしかなりませんよね。
でも、本を大切に思ってくれているあなたがいるなら、お子さんは絶対に本好きになります。
安心して「我が家は本好きよ♪」と言いましょう⭐️

読書=勉強じゃない!一旦娯楽と割り切ろう

巷では「読書は大切」「読書習慣がある子は学力が高い」という声が聞こえてきます。
親としては、少しでも本から学んでほしいという気持ちがあったりしませんか?ちなみに私は…

お隣のお子さんは、小学校中学年でハリーポッターを全巻読んだというし、友達の子はゲームより読書が好きで成績も良いらしい…。

そんなことを気にしては、「動画見た〜い!」と訴える我が子にため息をついていました。
当時の我が子は、読書離れが進む一方。
一応、本に手は伸ばします(親の手前…)が、ウキウキ感は低下しているように見えました。

もう、色々疲れた私は、本屋さんに我が子を解き放つことに。

よし、読書は娯楽と割り切ろう!!!
さぁ。我が子たちよ、自由に本を選ぶがいい!!

「学び」とか「年齢相当」とか、一旦頭からスポーンと取っ払い、子どもたちが読みたい本を選ばせることにしたのです。

結果は予想通りというかなんというか(笑)
一応、当時の我が子たちが選んだ本はこんな感じ。

高学年男子低学年女子
・漫画(進撃するやつ) 
 ・ゲームの攻略本(ブロックからの世界創生)  
・シールブック(動画で紹介されてたらしい)
・漫画(かわいいしずくが出てくるシリーズ)

そしたら、ま〜読むわ読むわ🤣
動画見てから本。ゲームする前に本。ご飯の準備中に本。寝る前に本。

内容は親の望んでいる形はないかもしれないけれど、とにかく「本を手に取る」というミッションは難なくクリアしてしまいました。

この本屋解き放ち作戦からわかったこと。それは…
読書は娯楽!楽しいが正義!

読書は〝ちょい足し〟からでちょうどいい

毎日30分?いいえ、3分でも十分です!

本を娯楽と割り切ると、案外子どもは本を手に取るようになりました。
じゃあ、気になるのは読書の時間ではありませんか?

「日常に本をちょい足ししてみましょう」と言うと、必ずと言っていいほど聞かれること。

「何分くらいですか?」

これは、難しい質問です。人によって集中力も、読んでいる本の種類も違うのですから、時間のゴールはないのです。
でも、なんとなく「30分くらいは読書した方がいい」と考えている方が多いような気がします。

正直ですよ。私が「毎日30分読書せいっ!」って言われたら…

その30分あったら、夕飯作れちゃうんよ!
骨盤ストレッチもおまけでできちゃうくらいなのよ!!
骨盤整えさせて、マジで!!!

って返す気がしますね。でも、実は私、なんだかんだ1時間近く読書してるんです。なぜか?

答えは簡単。3分〜5分くらいの読書をちまちましているのです。
だから、合計時間は日によっては違います。30分くらいの日もあるし、2時間近く読める日もあります。

〝ちょい足し〟は、料理でいったらスパイスと一緒!
醤油や味噌のようにがっつりと入れるのではなく、すでにある程度できあがった料理(日常)に、ぱらっとふりかけるだけでいいのです。
好みのスパイス(本)であれば、おのずとふりかける量(時間)が増えるだけ。

子どもも、一緒です。「30分読書しなさい!」と言われたら、そりゃ息苦しい。
1分でも、2分でも、本を手にとってみることが大切。
今、こうやって読書のブログを見ている、そんな素敵なあなたがいるのです。子どもたちの日常は、すでに素晴らしい!だから、そこに無理に本をねじ込むのではなく、本当にちょっと足してあげるくらいの、ゆる〜い気持ちでいてもらえたらと思います。

本の内容の成長は 身長と一緒

前の章で、我が子たちがそりゃもう、自由に本を選んだということを書きました。白状します。

うちの子たち、ず〜っとこういう本しか手に取らないのかな…。
まぁ…いいんだけどさ…。
でも、世の中、もっと楽しい本がたくさんあるのに…。

なんて、不安になっていました。
だって、本屋に連れて行ったら、漫画や攻略本の棚に直行なんだもの。特に高学年だった兄上!!
(娘は低学年ということもあり、可愛いイラストの絵本なんかも選んでいましたが)

結論:本の内容は、身長と一緒だと思っててOK⭐️

自然と成長していくし、一旦成長が止まって見えても、その間は栄養やら何やらを蓄積しているだけ。問題なし!

学校の子どもたちもそうでした。
ず〜っとポケモン図鑑しか見ていないなぁと思っていた子が、ポケモンが出てくる小説を読んでいたり。(ブレぬポケモン愛)
電車の絵本を読んでいた子が、分厚い鉄道辞典を読んで、車両の種類を暗記していたり。(将来の鉄ちゃんかしら)

我が子も、「GW中に読む本を好きに選んでいいよ。できたら、一冊はちょっと背伸びしてみてね。」と、伝えたらこんな感じのラインナップでした。(ちなみに左側が背伸びした本とのこと)それぞれが、個性満開で成長していて微笑ましい🤭

背伸びした方のチョイスよ!君に何があったんだ🤣
右の本はここ半年くらいハマっている様子

大人はついつい将来を心配してしまうけれど、「ま、そのうち伸びるでしょ」くらいの気持ちで見守りましょう(笑)
「どうしても気になる」という場合は、無理に難しい本をすすめるのではなく、
「ちょっと難しいかな?読めるかな?っていう本に挑戦してみると、楽しいよ!」
とアドバイスしてみてもいいかもしれませんね🍀

上手なスキマ時間の見つけ方

最後は、おすすめのスキマ時間をいくつかご紹介⭐️
それは、この3つ!
〝待ち時間〟〝◯◯の前〟〝移動中〟
具体的に見ていきましょう♪

1分だって充分!さぁ、〝待ち時間〟をさがそう

我が家は、本棚がいくつかあります。
そのうちの一つはリビングのテーブルのすぐそば。ゲームが置いてある移動式の棚の下段です。

「ゲームと本?すごく相性が悪そうじゃない?!」と思われましたか?
全てのゲーム機には当てはまらないと思いますが、我が家のプレステとは意外と合うのです♪
ゲームのダウンロードや、電源を入れてからゲームを開始するまでの1分程度のタイムロス。
この待ち時間に読書ができてしまうから!

ゲームの電源をつけたら、流れるように本を手に取る息子(笑)なんなら、オープニング画面になっても、しばらく読書を続けることもあります。

他にもリビングは待ち時間のオンパレード⭐️


お風呂が沸くまでの時間
 お出かけするときに母の化粧が終わるまでの時間 などなど

待ち時間が発生しやすい場所に、手軽に読めて、今一番読みたいと感じる本を置いておくと、〝ちょい足し〟がとっても楽になりますよ♪

気が緩む〝何か〟の前に 読書をぱらり

焦っていたり、気持ちが昂っているときに読書するというのは難しい。
そこでおすすめなのが、気持ちがゆるっとする行動の前。

 お風呂に入る前
 これからおやつを食べるぞ〜!という前
 寝る前(布団に入ってからでもOK)

リラックスすることがわかっているので、余裕をもって読書できます。ちなみに、良いか悪いかは置いておいて、我が子たちは寝る前の読書時間が定着しているので、日々こんな感じです。

移動中は読書に最適 ただし…

子どもがいると、移動すること多くないですか?

 習い事の送り迎え。
実家や親戚の集まりへの参加。
 子どもが行きたいというレジャー施設への接待旅行。

もう、こういう移動中は読書していてもらいましょう!
だって、そのほうが静かだし(ぼそっ)

しかも、割と長時間になることも多いので、スキマ時間とはいえ長めの本にも挑戦できてしまうかも♪

ただし、このスキマ時間を活用するには、ある枕詞が…。
そう「車酔いをしないなら」ですね。こればっかりは、向き不向きがありますよね。
ちなみに私は、無理です!(笑)

おわりに

いかがだったでしょうか?

忙しい毎日の中で、親も子も読書の時間をつくるのは簡単ではありません。
でも、無理なく〝ちょい足し〟するくらいなら…と思っていただけたら嬉しいです。
「ちゃんと読ませなきゃ」「たくさん読ませなきゃ」は一旦お休みして、気楽に気軽に本を楽しめたら最高ですね!

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この記事を書いた人

図書室の先生になって5年生
親になって13年生
「日常に本をちょい足し」を心情に、日々読書の良さを推し活中

▶︎図書室の先生の仕事ってどんなことすれば?!
▶︎もっと子どもの本を読んでほしい!
▶︎おすすめの本や読書の情報を知りたい!

そんなお悩みに対して、図書室先生として少しでもお役に立てたらとブログをはじめたデジタル音痴のアラフォーです。
ストレス発散は野菜のみじん切り。

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