春になり新しい道に踏み出すという方は多いでしょう。
同時に、
「はばたくあなたにエールを伝えたい!」
「不安そうだから勇気をあげたい!」
と、陰ながら応援している人も、同じようにたくさんいるはず。
直接言葉にするのは難しいとき、本の力を借りてみるのはどうですか?
プレゼントしてもよし、一緒に読んでみるのもよし!
大人も子どもも、勇気と希望を感じられる、特別な絵本を厳選しました。
新しい道に踏み出すあなたへ〜おすすめ絵本3選〜
『ありがとう』
亡き谷川俊太郎さんの詩と、えがしらみちこさんの挿絵が素晴らしい絵本。
白い背景に少女が浮かび上がる表紙は秀逸で、面出ししておくと本当に目を惹きます。
個人的に、卒業シーズンになると何度でも読みたくなる名作。
一人の少女が、ふと、自分を俯瞰した瞬間を切り取っています。
子どもが大人への階段を登った瞬間。
自分を形づくる周囲への気持ちが溢れてきたのが伝わってきます。
自分を取り巻くものへの感謝、未来への希望を感じられる詩。
そんなみずみずしい感性の詩を、温かい挿絵が彩ります。
正直、大人にも読んでほしい!私はこの絵本で泣きました(笑)
余談なのですが、私が始めて谷川俊太郎さんの詩と出会ったのは、合唱曲「いのち」でした。
正直「難解だな〜」というのが第一印象だったのですが、絵本に寄せられている詩はどれもすっと心に入ってくるものばかりで驚きました。
個人的には、ASUKAさんとの対談が面白くておすすめです。
晩年の作風の裏話的な部分を知ると、逆に以前の詩を読みたくなりますよ。
『あなたがおとなになったとき』
先ほどの作品とは違い、読み手に問いかけるような語り口が魅力です。
遠い未来に想いを馳せ、それを胸中で呟くような優しい絵本。
大人になることへの期待。未来の不確かさへの不安。でも、そこに見える希望。
子どもやそれを見守る大人に読んでほしい絵本です。
どこか漂う切ない空気の理由は、湯本さんとはたさんのインタビューを読んで納得しました。興味のある方は、合わせてご覧ください♪
きっと、忘れられない一冊となるはずです。
『あなたがおとなになったとき』刊行記念! 湯本香樹実さん・はたこうしろうさん対談
『ぼくはいったい どこにいるんだ』
人気絵本作家ヨシタケシンスケさんが描く、客観的に自分を捉えるヒントとなる絵本。
これを学校に配架するなら絵本の棚ではなく、0番の道徳!(笑)
大人でもためになる内容です。
お母さんからもらったわかりにくい地図。
でも、自分が今、人生のどこにいるのか。どうなりたいのか。
地図にするといいかも!
切り口はポップですが、いわゆるライフプラン・ライフマネジメントにもつながる考え方で、思わず納得(笑)
ちょっと立ち止まって自分の人生についてまじめに考えてしまうこと請け合い!
作者のヨシタケさんのトーク動画も面白いので、ぜひ!
飾らない、そしてユーモアにあふれるヨシタケさんのお人柄に触れると、より共感できます✨
シタケシンスケさん 『ぼくはいったい どこにいるんだ』トーク配信
写真と短い分で綴られる100の夢
卒業という人生の節目。ぜひとも、自分の将来について考えてもらいたい!
そこで、おすすめするのがこちら。
見開き1ページに一人ずつ、その人の夢が描かれています。
特徴的なのは1歳から100歳までの人を順々に追っていること!
年齢によって変わっていく夢を見ていると、今の自分の夢は?と問い掛けたくなりなす。
ぜひ、親子で、
「子どもの頃、確かにこんな夢だった!」
「今の夢は…」
なんて会話ができたら最高ですね。
おまけ
いかがだったでしょうか?
どの本も一生大切にしたくなる、本当に素敵な本なのでぜひ一度に手に取ってみてください。
さて、ここからはおまけ。
この時期なので、娘ゆっこ(小2)と「進級に向けて本を買おう」ということになりました。
かの有名なコーチャン◯ォーに解き放ち、戻ってきた時に持っていたのがこちら。
中身を見せてもらうと面白い!
こういう形で夢をもったり、未来を楽しみに思ったりするのもよいですよね。
春というちょっと特別な時期。将来を楽しみに感じてほしいという親心が湧いたというお話。
では!!
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