おばんです。図書館の先生かかちです。
今回は、外国語で書かれた絵本についてのお話です。
絵本は、基本的に「E:絵本」に分類して処理し、棚に配架します。よく、図書館に行くと、絵本の棚の一部に「外国語で書かれた絵本」コーナーがあったりしますよね。
ただ、学校図書館では「8:言語」として扱われる場合があります。
私が勤めている学校図書館でもそうです。
じゃあ、どちらが正解なのかというと、「どっちも正解」!どんな目的で、その外国語の絵本を購入したのかによります。
文学作品として楽しむ目的なら「E:絵本」に。
外国語の教材としての目的なら「8:言語」に。
といった具合ですね。
ここでは、低学年でも楽しめて、英語教材として優秀な絵本をご紹介!
外国語絵本は読み聞かせ前提で購入
外国語絵本を購入し、棚に並べたとしても、子どもたちが手に取る可能性は限りなく低い(笑)
そのため、これらは読み聞かせすることを前提に購入しましょう。
外国語専科の教諭が配置されている学校も増えましたが、そうでない場合は外国語に慣れていない先生が読むこともあります。
そこで、今回おすすめするのは同じ英文が繰り返し登場する絵本。
文字数が少なくても、物語が進んでいくタイプの絵本は、意外と難易度が高いのです!
身近なところだと、「いないいないばあ」のようなイメージ。
固定の文章+一部が変化していくというものが外国語の導入には最適ですよ🎵
読み聞かせは日英2冊使うと面白くてわかる
読み聞かせのときには、ぜひとも絵本の「日本語バージョン」「外国語バージョン」の2冊を用意をすることを強くおすすめ!
読む時には…
外国語で1ページ読む→日本語でそのページを読む→次のページに進む
というサイクルで読み進めてみて欲しい。
外国語に自信がない子でも、日本語バージョンがあることで安心して読み聞かせを楽しめます^^
このあとご紹介する絵本には、日本語バージョンもあります。
購入検討の際はセットで選んでみてくださいね。
英文のくり返しがわかりやすい!おすすめ外国語絵本
くり返しのフレーズがわかりやすく、また変化していく単語も耳慣れたものが多い作品!
まずは学校図書館に入れたいおすすめ絵本です🎵
BROWN BEAR BROWN BEAR WHAT DO YOU SEE
くり返しフレーズ
「Brown Bear,Brown Bear」(色と動物の組み合わせ)
「What do you see?」
「I see a red bird(次に出て くる動物) looking at me.」
外国語の導入にぴったりの一冊。
「あなたから何が見える?」と動物たちにリレー形式で質問していくシンプルな内容。とてもわかりやすい。
「色」「動物」という2つがメインの表現なので、低学年でも「この単語知ってる!!」というポジティブな気持ちで向き合える。
エリック・カール氏の独創的なイラストも目を引くので、非常におすすめ。ただ、残念ながら日本訳版は絵が変わっているので注意。
DEAR ZOO:A LIFT-THE-FLAP BOOK
くり返しフレーズ
「They sent me a (動物)」
「He was too big(その動物がペット向かない理由)」
「I sent him back」
ペットがほしいと動物園にお手紙を出すと、動物が送られてきた?!ペットには向かないから送り返すと、今度は違う動物が…。
出てくる動物の名前は記載がないので、読み手は事前に確認するのがベスト。
この絵本の魅力は仕掛け!子どもはわくわくして見てくれる。
FIVE LITTLE MONKEYS JUMPING ON THE BED
ベッドに入った5匹の子猿たち。でもぴょんぴょん飛び跳ねて1ベッドから落ちて頭をごつん!ママは慌ててお医者さんに電話しますが…。1匹ずつ落ちていく、というストーリと何度もくり返されるフレーズがナイス!
文字数は多いけれど、[mama][doctor]といった馴染み深い登場人物と何度も繰り返されるフレーズのおかげで低学年でも理解できる。
ただ、残念ながら日本語版は出版されていない。Youtubeでは歌として動画がアップされているので、読み聞かせ後に活用するのもおすすめ。
代表的な英文
「~jumped on the bed」
「One fell off and bumped head」
「The mama called doctor」→「The doctor said “No mare monkeys jumping on the bed”」
外国語絵本は読み聞かせすれば絶対盛り上がる!
外国語の絵本は、その雰囲気だけで子どもたちからの目線を集めることができる素敵アイテム。
授業の導入で使うこともできるし、何気ない日常でちょっと外国の空気に触れることもできます。
今回のおすすめ本は、子どもたちが自然と参加したくなるものばかり。
子どもたちと声を揃えて外国語を発音するのも良き!
ぜひ
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