おばんです。司書教諭として年間300冊は本を読むかかちです。
ここでは、『本日の一冊』と題して、実際にかかちが学校用に購入した図書をご紹介。
おすすめついでに、その本について若干暑苦しく語りたいと思います😄
学校で図書購入に関わっている方はもちろん、
お子さんに本を選ぶ際にも参考にしていただけたら幸いです🍀
大人こそジワるシュール絵本
おそらく、私が初めて「うわ!この絵本シュールだなぁ。」と感じた絵本。
それは、「鈴木のりたけ」氏の『ケチャップマン』。絵柄というテーマといいオチといい…秀逸!
多分一生忘れません(笑)
当時は司書教諭ではなかったので家庭用として購入。
子どもたちは、展開やキャラクターの面白さから何度も読んでくれとねだってきました。
懐かしい…。
『ケチャップマン』
作/鈴木のりたけ
発行/ブロンズ新社
定価/ 1,078円(本体980円+税)
そして、私個人としても、こんなにシュールな絵本があるのか!と衝撃を受けました。
(子どもの頃はプリンセスや可愛い絵柄の本ばかり読んでいる子だったのです)
大人だからこそ感じる、物語にどことなく流れる哀愁や登場人物のナンセンスな行動。
そして奇想天外なオチ!
これがまた、じわじわと笑えてくるのです。
子どもがゲラゲラと笑う場面も、
意外と大人と違ったりするので、その違いを感じるのも面白い😄
シュールな絵本、おすすめです🎵
書店で吹き出し、そのままお持ち帰りした『すしん』
さて。職業柄、書店に行くとついつい絵本や児童書のコーナーをうろうろしてしまうかかち。
ある日、目にとびこできた、シンプルかつ目につく表紙。
それがこちら!
『すしん』
作/たなか ひかる
発行/ポプラ社
発売/2023年2月
定価/1,540円(本体1,400円+税)
もう表紙からじわっとくるのは私だけではないはず。面白い空気が漂ってきます(笑)
こちら、なんと寿司たちの物語を寿司語で書かれた絵本!
もはや、食べ物なのか生き物なのか…。
シンプルで小ぶりなフォルムで描かれている寿司たちが、絵本の世界を躍動感(?!)たっぷりに走り回ります。
ピンチに陥ったり哀愁漂ったり、助け合ったり…もう、こうやって書いていても意味不明です。
並んでいるひらがなの羅列も、基本的に「す」と「し」と「ん」のみ😂
それなのに、場面ごとの効果音や寿司の気持ちが伝わってくるから謎の納得感!
そりゃあ、立ち読みして思わず吹き出すってもんです。
すぐに学校図書館に採用。購入しました。
ぜひ自分で読んで、自分なりのすし語を発音して欲しい!!
コメント