MENU

本が好きって何がいいの?〜読書が趣味の小学生編〜

おばんです。学校図書館の先生かかちです。
突然ですが、お子さんがいる方に質問です。
お子さんの趣味はなんでしょう?

ゲーム   動画視聴   運動   お絵描き  昼寝

趣味はいくつもあるというお子さんもいるかもしれません。(好きなことがたくさんあるって素敵!)
その趣味の中に『読書』があるという、そんなお子さんがいたら!!

それはもう、最の高✨ロケットエンジン積んで人生スタートしてます。
司書教諭としては、ご自宅に伺ってご本人及びご家族の方に、感謝状と白◯恋人100箱進呈したい。
ついでに、どうやって読書好きな子になったか小一時間ほど語らいたい。

だって、この世に本好き民が1人でも増えて欲しい、というのがかかちの願い!
読書は良きですからね📕

そんなかかちですので、我が子を本好きに育てるべく、英才教育を施してきたわけです。
図書館に行ったり、図書館に通ったり、図書館で遊んだり。

もちろん、お金も注ぎ込みましたとも。

図書館でのお楽しみ自販機の缶ジュース(ふぅ〜贅沢〜!)
本を借りたくなる可愛い手提げ鞄(オーダーメイド!祖母のオートクチュールだぜ)
冬は行き帰りが大変だから乗り物を新調(真っ赤なソリ!材質はもちろんプラスチックよね)

北海道冬の図書館コーデ🎵本は一回で10冊まで借りられました。

その甲斐あって(?!)、今では立派な本好きチルドレンとなった我が子たち。
リアルな実態は後日詳しくお伝えするとして…
今回は子どもの趣味が読書になると、子どもと親にどんなメリットがあるかをご紹介。
サンプルは我が子2人がメインですので、異論は大いにカモンです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                  

目次

学習編〜入学してすぐに教科書が読める

「ぼくって…すごくない?」自己肯定感上がりまくり

我が家は、学習に関して就学までほぼ放任。
その証拠に息子「ぼん」は、入学時点で自分や家族と、好きなお菓子の名前くらいしか文字を書けませんでした。が、ひらがな・カタカナ・1年生レベルの漢字を読むことはできた。

つまり、入学時点で教科書を全て自分で読むことができたんですよね。

正直、文字を書けないのはハンデかな〜と思っていたのですが、そんな心配なんのその。
「1年生の教科書を自分で読めるなんて…ぼくってすごくない??」
と、自己肯定感爆上がり状態で小学校生活をスタートすることができました。
妹は文字を書くのも割とできたので、無双感漂ってました(笑)                                                                                                                                                                                                                                                                           

好きな本を読んでもらったり、自分で読んだりするだけで、笑顔で学校生活を送れるのはメリットとしか言いようがない!ありがとう、「こんがらがっち」!君を一晩で12回読んだ過去は忘れない…。

宿題サポートめっちゃ楽

教科書が読めることは、親にとってもメリットが大きかったです。なんたって宿題や学習のサポートがすいっすい!
「ここわからない〜。」と言われたら、
「教科書の◯ページにあったよ。」と返すだけ。
気づけば、わからない問題は自分で教科書を開いて確認するようになってくれました。
もちろん、これは子どもの特性によるところは大きいとは思います。
(今回はLD /学習障がいに関しては敢えて触れていません)
現に、息子ぼんに比べて、娘ゆっこは教科書を読んだだけで理解するのは難しい。

ただ、教科書を開いて「ここにこうやって書いてあるよね?読める?」と聞いて、「読んでみる。」とチャンレンジできるのは、文字を追うことに苦手意識がないから。

つまり、「私は教科書が読める」というマインドがセットされているからです。

〈読書=学力向上〉というわけではないですが、
〈教科書が読める=学習に対する抵抗感軽減〉ではあると思っています。

ライフスタイル編①〜時間の使い方

自分の世界に浸ることを楽しめる

我が家は娯楽が少ない家だと思います。
テレビなし

用のタブレットやスマホなし

この環境が良いとか悪いとかは置いておいて💦
そんな中でも子どもたちは割と時間を潰すのが上手!気づけば本を片手に家の中をあっちこっちへふらふら。

ソファや床で寝転んで本を読んだり。
カウンターテーブルでおしゃれ気分に浸りながら絵本の模写をしたり。
兄弟揃って一つの本を読み合ったり。喧嘩したり。

これは「鬼滅の刃」にハマっているとき。我が家は漫画も読書カウント!

自分の世界にどっぷり浸る癖がついているためか、集中力も非常に高い。
母の小言をナチュラルに無視するほどに。

読書で1人時間を楽しめるようになったら最強だと思いませんか✨

無言でも時間を共有する感覚を身につけられる

読書が趣味のファミリーにあるあるだと思うけれど、本を読んでいると無言だけど暖かい空気が流れるんですよね。
みんな好きな本を読んでいて、会話なし。
たまの会話も「ココア飲む人〜?」とか。
で、また無言(笑)

そんな時間が1時間以上続きます。

かかちは、このある意味ぼーっとする時間がすごく重要だと思っていて。
子どもって、日々の生活で無言の時間がすごく少ない。

朝、学校に行ったら、いきなり賑やかな中に放り込まれます。
しかも、なんとなく話に入っていかないといけない空気。
で、放課後は放課後でやっぱりと人と繋がります。

親と話したり。
児童館でわちゃわちゃしたり。
今時はチャットしながらオンラインゲームを楽しむことも珍しくないそうな。

でも、それって、常にアンテナが外に向いている状態です。
時として自分の内側にアンテナを向ける時間が大切。

読書はその時間の確保にすごく合っているのです。

ライフスタイル編②〜興味関心からの調査

人生を変える「あれをしてみたい!」

子どもって、何かと「あれやりたい」って言いますよね。
親が「んん?どっこから出てきたその話題??」ということも多くないですか?

かかちが「これ絶対読書の影響でしょ!!」と感じた「あれやりたい」をご紹介。

:ラ◯ュタパン…
:なんか電車の本をめっちゃ読んでたと思ったら
:「10かいだての〜シリーズ」読んだあとに

ちなみに、動画を見た後にも、我が子たちはいろいろ言ってきます。


これは、完全にかかちの主観ではあるし、見ている動画の種類によるとは思いますが、
なんとなく本をきっかけとした「あれやりたい」は、人生に長く関わってくるものが多い気がします。

実際に息子は、一人暮らしできる自炊スキルを身につけ、1人旅もなんのその。
娘はお絵描きが趣味で、自作キャラクター量産中。

地方のキャンプに参加するために札幌から一人旅。カバンの中に時間潰しの文庫本を2冊入れて。

調べる力をつけられる&親も安心

さきほど、子どもがいろいろなことに興味をもってくれるメリットをお話しましたが、これには続きがあります。
「あれやりたい」からの「どうしたらできるだろう?」これですね。

やりたいことが見つかったら、子どもはそれを実現しようと調べようとします。
もちろん、電車の時刻表などといった、インターネットを活用した方が適切な場面もありますが、 本で調べると本当に良き!!

本を活用するメリットはこの3点。

体系的に    わかりやすく   安全に                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                 

小1が「目玉焼きの作り方」を調べたとしてみましょう。

①目玉焼きが載っている=初めから初心者向けに情報がまとめられている。
②初心者向けの道具や準備の仕方、注意点を載せてくれている。
③低学年を想定した言葉遣い、イラスト、ルビを使ってくれている。
④もちろん、何かを勧誘するような広告なし!

当然のようですが、これをインターネットを達成しようとすると、意外にも大変なのです。

大人にも言えることですが、出版社や編集者を通して、責任をもって世に送り出される本には価値があると思っています。(中には…というものもありますが😂でも、そんな本を見抜けるようになるのも読書経験なのです🎵)

読解力・想像力編〜大人になっても使う力

「文字」ではなく、「文章」を読めるようになる

世の皆様。
子どもに限らず、大人に対しても「日本語通じてる?!」って顎外れそうになることありませんか?
ここでは、絵本を読んでいる子どもの場面を想定しますが、大人にも絶対こういう人がいるはず(笑)

かかち

この場面でさ、赤鬼が泣いているよね。
なんで泣いているのかな?

外で泣くとかありえない。
めっちゃ恥ずかしい。

かかち

赤鬼は外でも泣いちゃうくらい悲しかったんじゃないかな。
どうしてだと思う?

悲しいから泣くとか、ガキでしょ。

この会話、どうでしょう?お互いの話というか論点がずれている感じがしませんか?
こういう、「そういうことじゃないんだけどなぁ!!」っていう感覚。みなさん、ないですか?


文字から何かを想像するという経験が不足している。
これは会話でも同様。(音声は聞き取れるが、会話ができていない)

読書は、これらの力を底上げしてくれます。
これは、子育てと実際の教育現場での経験からひしひし感じます。
読解力というと、「問題文を正しく読んで、文章から正しく答えを探して…」という印象が強いかもしれませんが、その前段階の「文字→文章→想像」というサイクルの確立はすごく大切!
そして、この力は絵本でも十分鍛えられます。
(※今回は触れていませんが、ADHDや自閉症などの障がいで、もともと苦手という場合もあります。)

例え話を理解できる

先ほどの「文字→文章→想像」ができると、例え話がすっと入っていくので、さまざまな事象の理解が楽になります。

「筒に入った水を傾けると、水は低い方に流れていくよね。
だから、川も高い山の方から低い海の方へ流れていくんだよ。」

という文章を読んだ(もしくは音声として聞いた)としましょう。

すると、想像することができる子は、筒の中を流れる水と川の流れを関連づけ、頭の中で映像として再生できます。

こんなイメージ。


しかし、「文字→文章→想像」への変換が苦手な子は、この二つを関連づけることができません。

だから、いくらわかりやすく例えても、目の前の事象とつながらずに困ってしまうわけですね。

未来を予測して行動できる

想像力を働かせて文章を読むのは練習と経験が必要です。
この経験を積んでいくと、ただ想像するだけではなく、作者(つまり文章の向こうにいる相手)の意図を汲み取れるようになります。

ここまでいくと、
「これをしたらこうなる(思う)んじゃないかな?」と未来を予想する力に発展していくのです。

「それって空気を読むってことでしょ?」と思われるかもしれませんが、ここでいう「想像して行動できる」はちょっと違います。

「自分の行動が引き起こす未来を予想できるようになる」ことは、
「自分の人生に責任をもてるようになる」ことです。

本の世界を何度も体験して別の人生や考え方に触れ、
シミュレーション訓練を積んでいきましょう🎵

まとめ

最後は、なんか人生とは語り出していますが、それくらい本から得られるメリットは大きい!!
冒頭で、「読書が好きというのはロケットエンジン積んで人生スタートしている」と書きましたが、それくらいの爆発力があると思っています。

今回は、小学生編ですが、幼児や中学生でも、それぞれ素敵なメリットがあると感じていますので、おいおい語りたいと思っています。

今後も、本の推し活は暑苦しいくらいで進める所存!
何卒、よしなにお願い致します

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次