司書先生をしていると、いろいろな本のリクエストをされます。
断然多いのは漫画(笑)ちょっと前までは毎日のように「鬼滅の刃」を入れてほしいと猛烈なアピールを受けていました。
買ってあげたい気持ちはありますが、図書室という性質上結構難しい💦
でも、今回のリクエストは、光の速さで発注しました。さてさて、その中身とは?
児童のリクエスト本を買ってあげたいけど…
子どもたちがリクエストしてくれたのに、購入に至らなかった本というのは本当に多い!
司書先生として…「予算内で」「バランスよく」「子どもたちのためになる」本を選ぶ
という3つのハードルがあるのです。「子どもたちの喜ぶ顔が見たい!」という親心的なものもあるのですが、ぐっと我慢(笑)
ちなみに、最近よく買ってほしいとお願いされるのは…『ダンダダン』
人気ですねぇ😆う〜ん…無理かな!(笑)
(一応、漫画を購入するときの判断基準はコチラ )

H少年からのリクエスト
今回、私にリクエストしてくれたのは、週に1回は必ず図書室に来てくれるHくん。
その日は、自然科学の棚の前で行ったり来たりしていました。
本選びに困っているのかな?と思ったので、
「何かほしい本ある?探すの手伝おうか?」と声を掛けました。すると…

古い時代の生き物の図鑑が欲しくて…



それなら、恐竜の図鑑かな?
出版社によって特徴があるし、絵本も楽しいよ!



違うんです。恐竜図鑑じゃダメなんです。
「古代の生き物」が知りたいんです!
なぬ?!恐竜よりも前の時代の生き物図鑑とな?!
何と楽しそうなリクエスト。確かに恐竜系の本や図鑑は多いのですが、それ以前の時代に特化した図鑑というのは意外と少ない!!
現時点で蔵書にあったのは一冊だけでした。
安定のポプラディア。
Hくんはすでに何回も借りているとのこと。
さすが!
これは、蔵書の幅を広げるという意味でも、Hくんの読書意欲のためにも、ぜひとも買わねば!ということで、その日のうちに探して、翌日発注!!
一つ目はこちら!
恐竜も入ってはいますが、古代の生き物についての情報も非常に多く、読み応えがあります。
恐竜に関しても、体内のつくりや最新の研究内容が載っているのが面白い。2024年発売なので、信憑性も高いですね。
ルビ付きなのも嬉しい!
これは完全に私の好み(笑)こういう「もしも◯◯なら」という話、大好きなのです。
また、イラストがシュール!気持ち悪いと表紙に書くだけありますね。
図鑑とはちょっと違うけれど、古代生物に興味をもってもらう入り口としてもよき!
これが新刊コーナーに並んだときのHくんの表情が本当に可愛らしかった!
「好き」が散りばめられた図書室を目指して
今回、Hくんのおかげで本校の図書室がまた一歩豊かになりました♪
私が思う「豊かな図書室」とは、「好きが詰まった図書室」です。
便利とか、種類が豊富とか、満遍なくそろっているとか。
図書室に求められていることは多いと思います。
でも、その学校を象徴するような、その学校の独自性も大切だな、と思うのです。
そこに必要なのは「好き」という気持ちなのではないかな〜と。
▶︎読書を好きになってもらえるような本
▶︎子どもたちが好きな本
▶︎司書先生が好き(子どもに伝えたい)な本
そして…
▶︎子どもの”好き”を伸ばしてくれる本
Hくんのリクエストからは、古代生物が”好き”だと思う気持ちが伝わってきました。
そういう本は、不思議と伝播し、他の子も借りるようになるのです。
やっぱり”好き”な気持ちは最強です。
表紙や出版社を調べやすいように楽天リンクを貼っています。学校ごとに購入方法が異なるかと思いますので、ご了承ください。
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