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児童書で泣いた〜大人が感じた本の「強さ」〜

目次

気持ちを揺らされるストレスから逃げたい!

はらはらドキドキする体験。
きっと子ども時代は毎日のように感じていたこと。
でも、大人になるとどうでしょう?

私の場合。
23歳で就職し、2人の子どもの子育てをしているうちに、気づけば40代。
仕事をしながらの子育ては楽しくも忙しい毎日で、
安定を必死に求めて暮らすようになりました。

その過程で削ってしまったもの、それは読書。
エネルギーを使う上、内容によってはメンタルをぐらんぐらんに揺すってきます。

それがストレスでストレスで…。
気づけば自然と避けるようにさえなっていました。
もともと、時間を忘れて没頭するほど、
仕事として選ぶほどに大好きだったのに。

アラフォーが泣いた児童書

私は【司書教諭】という仕事をしています。
簡単に言うと「学校図書館の先生」です。
仕事柄、たくさんの絵本や児童書を読みます。本屋さんにも通うし、本の展示会にも足を運びます。

しかし、心を揺すってきそうなものとはできるだけ距離をとっていました。
戦争がテーマのものやノンフィクションでハッピーエンドとは言えないもの。
でも学校には必要な本たち。
恥ずかしながら、これらは本屋での売れ具合やレビューを参考に選書することがメイン。
どうしても読まなければというときには、電子書籍で流し見。

もちろんよくありません。

うっすらとした自己嫌悪を抱えていたある日、
『世界を救うパンの缶詰』というノンフィクションの本を試し読みすることに。
なんとも平和なタイトル。きっと読後は美味しいパンが食べたくなるような、そんな優しい本だと思って。

結論。
途中まで読んで購入。その後、家で泣きながら読みました。
主人公であるパン職人の秋元さんの生き方があまりに潔かったから。

社会のためになることを、という理念のもと
新しいことに常に挑戦し続ける姿が、子どもにも伝わるわかりやすい言葉で綴られていました。

逃げずに立ち向かう姿は本当にかっこよかった。

そんな感動に浸りながら、同時に
「きっとこれは、電子書籍なら泣きはしなかっただろうな。」
とも感じたのです。
手にとってめくりながら読む本には、
人の心を動かす強い力がある。
どこかで聞いた言葉ですが、妙に納得させられました。

読書は「筋トレ」という名言

ふわっとした記憶ですが、妙に記憶に残っている言葉があります。

 脳の鍛え方を 体づくりに例えると
 電子の世界の情報は散歩 読書は筋トレ

かかちは体づくりも趣味の一つ。
散歩も健康やエクササイズとして有益です。
でも、美しいボディラインを目指したり、筋肉を大きくしたいと思ったら…。
そう筋トレです。

脳も一緒。
読書はエネルギーを使います。もちろんジャンルや好みによって疲れ具合はまちまち。
※かかちの疲れ具合はこんな感じ↓

絵本<ライトノベル・児童書<文学作品<ノンフィクション

でも、筋トレって辛い!
週に2回は筋トレに通っているので、その辛さと面倒さはわかる!
そして、読書も同じ系統の面倒さとか辛さを感じる

メンタルをグラグラに揺らされたり、
たくさんの情報量に圧倒されたり。

ただ、筋トレは慣れるんです。
同じ負荷であれば、そこまで辛く感じなくなる!
筋肉が育つからですね。
じゃあ、読書筋トレだって同じことを言えるはず。

読書によってメンタルを揺らされることへの耐性。
情報を整理して吸収する力の成長。

もうこれは読書筋トレをして鍛えるしかない!!
一念発起し、読書生活に挑戦することにしました。
目指せ、ゴリゴリの読書筋肉マッチョ!!

子どもと一緒に読書筋トレ始めます〜ひろがれ読書!〜

熱いパッションで語って、ちょっと気持ち悪いですね。
ただ、これには理由がありまして。

先ほども少し触れましたが、かかちは学校司書。
子どもたちに本を届けることも仕事のひとつ。
しかし、この読書筋トレに慣れていない子って結構いるのです。
(逃げていた私が言うなって話なのですが!)

もしかしたら、首もげるほど共感してくれる保護者の方がいるかもしれません。
でも、朗報です!!
子どもは大人が思っている何倍も、読書筋トレを楽しめる素質をもっています。

放っておいてもヤイノヤイノ騒いで体を動かそうとするように、
子どもは脳みそも働かせようと必死です。
だから、こちらが少し本への興味をもつキッカケをつくれば、
びっくりするくらい本に食いつきます。
これは学力の高低や性格とは関係なく、本能なのでは?と感じています。

でも、「家の中に本はない」というご家庭も多いのではないでしょうか。
もしくは、「本はあるのに、ほとんどゲームしかしない!!」とか(笑)

そんな今だからこそ、学校図書館の時代だイエイ⭐️と思うのです。

私も子どもたちと一緒に、脳みそをぐらんぐらんに揺らしながら、
子どもたちが本を手にとってみたくなる、そんなキッカケを作っていきたい。


「子どもが本を読まん!」と悩んでいる保護者の方。
「学校図書館ってどうやって運営するん?」と頭を抱えている職員の方。

それぞれの方達に向けて、
 今までの先輩から伝授してもらった知識
 積み重ねてきた実践や体験
を発信していきます。

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