【コラム】なんで本をよんでくれないの?!子どもに話きいてみた

子どもに本に読んでほしい!
本を置いているのに手にとってくれない!!

そんなお悩みをもっているご家庭・学校多いですよね〜

よく「本を目につくところに置いておけば、自然と本を読むようになる」なんて言いますが。

いや!!ならんわ!!!

と、つっこみいれなくなりませんか?私はなりますね〜。
そこで、“図書館の先生“かかちが我が子や学校の子どもたちに聞いた

なぜ、本が身近にあっても手に取らないの?

の代表的な理由を5つご紹介。
意外な理由もあって面白かったので、ぜひ参考まで🎵

目次

安定の理由「他に楽しいことがあるから!」

そうでしょうね!!と納得の理由。
でも、これ、大きく分けて2つの「楽しいこと」があると感じています。

それが娯楽を「うけとる(受動的)遊び」と「自分から楽しむ(能動的)遊び」。

うけとり型代表
ゲーム・動画視聴

自分から楽しむ型代表
体を動かす遊び全般・お絵描き・ままごと

「他に楽しいことがあるから本は読まない」という子たちの近くに本を置いた時、圧倒的に「自分から楽しむ遊び」に慣れている子どもの方が本を手に取ります。
そして、いざ読み始めると集中して最後まで読み切ることができる!

これは、能動的な遊びを通して以下の力が育っているから!
好奇心

普段、本を読まない子でも、いざ手に取ったときに本の世界を楽しめる土台作りをしてあげたいものですよね。

耳が痛い!「大人も読んでないじゃん」

痛烈!!の一言。これは、教え子に言われて「あいたたた!」となりました(笑)
「ねぇ、言い訳をさせて!家では本を読んでいるんだよ、ほんとだよ!!」と必死に弁解。

でも、そうだよなぁと思ったり。
大人が楽しそうにしていることは、やってみたくなるもの。

とりあえず、最近は学校図書館でおすすめの本をこれ見よがしに子どものたちの前で読んでいます。

余談ですが、我が子たちはそこそこ本を読みます。
子どもの頃は、地獄のエンドレス読み聞かせに辟易したものですが、3歳になる頃には『読書タイムはお互いに邪魔しない』という暗黙のルールのもと、一緒に読書を楽しんでいました。

そのせいか、今も読書タイムが始まると家の中がシーンと静まり、
みんな思い思いの読書を楽しんでいます。ちなみにこの場合、漫画も含む(笑)

そうなの?!「読みたいと思う本がない」

「学校図書館には読みたいと思う本がない」と思っている子が意外にも多かった!!

でも、これ、違うんです。

子どもたちが好きそうな本を面出し(表紙が見えるように置く)と、借りていく子がちゃんといる。
じっくりとヒアリングして好みの本を渡してあげると「楽しそう!
」と目を輝かせる。

そう!
読みたい本を子どもたちに届けるのは、我々本を扱う側の腕の見せ所!
これが楽しい🎵

ちなみにおうちの方が、本を子どもに届ける方が断然やりやすい。
なぜならその道のプロが陳列している本屋に連れて行けばいいから(笑)
魅力的なポップ。ランキング形式で並べられている本。
大人だって、本屋に行くとついつい衝動的に買ってしまいがち。(そして積ん読となる…ボソ)

それは盲点「友だちの目が気になる」

「え〜!!今どき!!」と驚いたのがこちら。

「本は好きだけど、読書ばかりしていたら根暗とか思われそう」
「休み時間は友だちと一緒にいないと、と思って行きたいけど図書館に行けない」

特に女子に多かった回答です。
何となく気持ちがわかるので「そっか〜…」としか返せません。
もちろん、気持ち的には「そんなこと気にしなくても大丈夫だよ」と言ってあげたいけど、それだけで割り切れる世界ではないことは(過去に少女だったので)重々承知。

学校図書館の先生としてできること
とにかく子どもの手に届くところに本を配置!

みんなが本を読んだり借りたりする時間設定

保護者としてできること
「じゃあ、家で読も?」
これに尽きるかな〜(笑)

子どもには子どもにしかわからない、人間関係が広がっているものですね。

子どもには子どもの事情があるんです「読みたくても読めない」

これには二つの側面があるようです。


文章が読めない

時間がなくて読めない、と教えてくれたのは体を動かすのが好きな男子数名。
どの子もスポーツのクラブチームに所属しており、確かに時間はなさそう💦
しかし、みんな集中力があり、いざ本を読む時間があれば最後まで読み切ることができる。
感想を教えてくれる。

学校の空き時間に本を読めるように環境を整えたら、本を読んでくれました🎵

さて、2つ目の「読めない」は、文字を追うのが苦手というお子さん。
でも、本が嫌いなわけではないとのこと!嬉しい!!

文字を追うのが苦手なお子さんにオススメ!


たとえば…
「こんがらがっち」
ユーフラテス/著

・図鑑

興味の幅を広げる窓口に!
手に取ったら基本OK!


たとえば…
「まほうのれいぞうこ」
たかおかまりこ/作
さいとうしのぶ/絵

番外編「読んでるよ!授業中にこっそり!!」笑

かわいいですね〜(笑)
身に覚えがある、という大人の方も多いのでは?
きっと、こういう経験が大人になったときに輝くのでしょうね。

おわりに

子どもたちの生の声を聞いてみると、意外な答えがあったりしてとても興味深かったです。
おうちでも、なにげな〜く聞いてみると面白い回答があったりするかもしれませんよ。

個人的には、本そのものが嫌いという声がゼロだったのが嬉しい!

時代が変わっても本はやっぱり魅力的!!

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この記事を書いた人

図書室の先生になって5年生
親になって13年生
「日常に本をちょい足し」を心情に、日々読書の良さを推し活中

▶︎図書室の先生の仕事ってどんなことすれば?!
▶︎もっと子どもの本を読んでほしい!
▶︎おすすめの本や読書の情報を知りたい!

そんなお悩みに対して、図書室先生として少しでもお役に立てたらとブログをはじめたデジタル音痴のアラフォーです。
ストレス発散は野菜のみじん切り。

コメント

コメント一覧 (1件)

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